突然ですが、
この商品、欲しいと思いますか?
ちなみに、名前は「KEYPING」といいます。
鍵(KEY)とピン(PIN)が合体(GATTAI)させて作った、全く新しいオリジナル商品で、自分のカギを本体に取り付け、ヘアピンやネクタイピンのように服に装着することができます!
どうです?カッコイイでしょ!!
欲しくなってきたでしょ???
…
はい。
おそらくこの写真を見ている人のほとんどが、「いらない!」「何これ?」「てか何に使うの?」と、思ったことだと思います。
しかし、これから書く内容を見たあと、もう1度この商品の写真を見てもらうと、
おそらく少しは「欲しくなってきたかも…」と思ってくれるものだと思います!
それは、昨年の年末のこと。
私は、所属している会社の研修の一環として、ハッカソン芸人・ハブチンさんが主催しているものづくりアイデアソンに参加することになりました!
ちなみに、ハッカソンやアイデアソンとはなんぞや?というと…
ハッカソン・・・
ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語。
エンジニア、デザイナーなどがチームを作り、与えられたテーマに対して、
それぞれの技術やアイデアを持ち寄り、短期間に集中してサービスやシステム、アプリケーションなどを開発(プロトタイプ)し、成果を競う開発イベント。アイデアソン・・・
アイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語。
特定のテーマについてグループ単位でアイデアを出し合い、それを短期間でまとめて、1つのモノを作っていくイベント。参考:ハッカソン/アイデアソンとは? その類型と特徴、開催事例 – Build Insider
のことを言います。
でもって、このアイデアソンを企画しているお方。
ハッカソン芸人・ハブチンさんとは誰ぞや?というと…
「レッドハッカソンひろしま」「Google Hackathon」「Hack On Air」など、全国各地を飛び回り、数々のハッカソンの司会者として活躍されている、いわばハッカソンのスペシャリストなお方なのです!
そんなハブチンさんが企画する
今回のアイデアソンの期間は、わずか3日間。
この3日間で、アイデアを出し、1つのモノを完成させることになりました!
正直、アイデアソンに参加する前は、「果たしてたった3日で誰かが欲しくなるような商品が作れるのか?」と不安に思いましたが、実際に参加してみると、さすがは芸人さんなだけあって、ものづくりに関して、とても楽しく学べて、そして、おかげさまで、自分だけの
オリジナル商品を完成させることができました!
さて、前置きが長くなりましたが…
この濃厚な3日間で学んだことを、これから書いていこうと思います。
目次
売れるモノとは欲しい人が多くて、売る人が少ないモノ
当たり前だけど、まず教えてもらったのが、これ。
新幹線車内のお弁当や富士山山頂近くの飲料水が売れるのはこのパターンにあたるが、実際には、欲しい人に対して売っているモノが多すぎるため、なかなかこれに当てはまるモノを見つけるのは難しい。
そのため、みんなが欲しいと思うモノを生み出し、売れるモノにしていくためには、次の考え方でモノを考え、作り、売ることを考える必要があります。
周りは気にせず、自分の信念を貫いてパイオニアになる
それは、自らがパイオニアになること。
周りの人とは違った視点で物事を考え、追求し、そしてカタチにしていく。
これこそが、売れるモノを生み出すための極意といえるのです。
しかし、そのパイオニアとなるためには、たとえ周りの人からバカにされ、孤独を感じるようになっても、
「自分の考えは絶対に間違っていない!」
という確固たる信念をもって、行動しなければなりません。
ですが、その試練に耐え、そのモノを信じて作り上げてきた人こそが、やがて芽を出し、皆が欲しいと感じるようなモノを生み出すパイオニアになることができるのです。
その代表的な方が、ご存知スティーブ・ジョブズ氏。
かの有名な「Stay hungry, stay foolish」という言葉を残したスタンフォード大学卒業式でのスピーチの動画なのですが、見てもらうとわかる通り、自分の信念を貫くことがどれだけ大変で過酷なことだとしても、
自分を信じて突き進めば、必ずや道は開かれる
ということを語っています。
人はWHATではなく、WHYに心を動かされる
では、自分がパイオニアとなり、何かモノを作ったとしましょう。
しかし、ひとたびモノの売り方を間違えると、せっかく自分が売りたくて作ったとしても、全くユーザには伝わらずに売れないまま終わってしまいます。
その典型的な売り方が、そのモノが何かということをアピールして、売ってしまうということなのです。
この記事の最初の煽り方が、まさにそうです。
では、どう売ればよいのか?
それは、このモノがなぜ作られたのかをユーザに明らかにしてから、それがどうやって使うモノかを説明してから、最後にどうゆうモノかをアピールして売る、ということなのです。
つまりは、
WHY → HOW → WHAT
の順で、ストーリーを作り、売ることができれば、
人はそのストーリーに共感し、モノを買ってくれる
という流れになるのです。
これは、ゴールデンサークル理論といって、なんとこれまでにあった革新的なモノの誕生から、歴史を変えた大きな出来事まで、全てこの理論によって、なぜ成功したがか説明できるんだそうです。
詳しくは、サイモン・シネック氏のこの動画を見ればわかります!
ちなみに、私はこの動画をアイデアソンで初めて見たのですが、
ほんとに目からウロコでした!
何を売るかより、どう売るかに注目して、モノを売る
では、どうプレゼンをして、モノを売ればよいのか。
これに関しては、先ほどパイオニアとして紹介したスティーブ・ジョブズのように巧みな話術でプレゼンをすればよいと思われるかもしれませんが、実は
ジョブズのように話す必要なんて、1ミリもありません。
じゃあ、どのようにプレゼンをすればよいのか…
ハッカソン芸人ハブチンさんは、言います。
ジョブズではなく、千葉次郎になれ!、と。
ちなみに、その千葉次郎とはどのような人物かというと…
この方です。
え、この人のようになればいいの!?と思うかもしれませんが、その理由はこの動画に全て詰まっています。
ご覧ください!
おわかりいただけたでしょうか。
この映像に出ている次郎さんは、なんと一言もしゃべっておらず、ただサックスを吹いているだけ。
しかも、その演奏はそんなにうまいものではありません。
しかし、この演奏を聴いた花嫁さんは…
このリアクション!
次郎さんの演奏に思わず涙があふれてしまうほど、感動しています!
つまりは、
2人を祝福するため、ただ驚かせたいという想いがWHYだとするなら、その方法として仕事の合間にサックスの練習をすることがHOWとなり、そして、2人の前で披露したサックス演奏がWHATとなるため、先ほど述べたゴールデンサークル理論の通りに次郎さんがプレゼンをしているということが、この動画から言えるわけなのです!
と、いうわけで。
以上のことを踏まえ、ラストは最初に紹介したあの商品「KEYPING」について、
再びプレゼンをしてから終わろうと思います。
アナタは、自分にとって大事なモノを落としてしまった経験はありますか?
それを頭の中に、思い浮かべてみてください。
思い浮かべてみたでしょうか。
その中に…
カギはありますか。
カギは1度なくしてしまうともう大変ですよね。
そこで、僕は考えました。
「人はなぜそんなに大事なカギをなくしてしまうのか?」と。
そして、考えに考えた末。
僕はカギをなくしてしまう人のある行動パターンにたどり着きました。
それはカギをなくしてしまう人のほとんどが…
カギのことなんかすっかり忘れてしまうぐらい、
日々何かに追われてしまっているということ、なのです!
これを解決したい…
そこで!
僕は考えました!
カギを忘れる=カギをなくす
を
カギを忘れない=カギをなくさない
に変える商品があれば、きっとこの悩みは解決できるはず!
そこで、考え付いたのが…
この商品なのです!
ちなみに名前は「KEYPING」といいます。
鍵(KEY)とピン(PIN)が合体(GATTAI)させて作った、全く新しいオリジナル商品で、
自分のカギを本体に取り付け、ヘアピンやネクタイピンのように服に装着することができます!
いかがだったでしょうか?
プレゼンの最後の部分に関しては、最初の導入の部分とほぼ同じだったと思いますが、同じ写真、同じフレーズを見ても、おそらく最初と最後で見方が変わっていたのではないかと思います。
さいごに
私は、ハブチンさんから、
何を作るのかではなく、なぜ作るのかが重要
であることを教わりました。
モノづくりとは、人の想いや願いを伝えるための手段であり、モノはその延長にすぎない。
そういった見方をすることで、きっとこれからも革新的なアイテムやサービスを生み出すことができるということを、このアイデアソンを通じて、知ることができたのではないかと思います。
ハブチンさん、ありがとうございました!
また機会があったら、ぜひ参加したいと思います〜!!!
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