突然ですが…
先日、ネットワーク初心者から始めた勉強が実を結び、
CCNA(Cisco Certified Network Associate)の資格を無事取得することができました!!!
CCNAとは、世界最大手のネットワーク機器メーカーCisco Systems社による技術者認定資格の一つ。中小規模のネットワークの構築・管理・運営や、同社製のルータや機器を利用した単純なネットワークの導入・設定・トラブルシューティングができる能力を認定する。同社の資格の中では最も初歩的なものの一つ。
引用元:https://e-words.jp/w/CCNA.html
実は、以前からネットワークのお仕事に就きたいと興味を持っていて、
その中でこのCCNAを資格を取ることがまずは登竜門だということを知り、受験をしてみたのですが、まさか資格の勉強を進めてから、1カ月で取得できるとは思ってもいませんでした!
私が、1カ月でCCNA取得できたというのは、
正直ベンダ試験を受けるのがこれが初めてではなかったので、そういった経験が生かされた、ということはあったかもしれませんが、
いざ振り返ってみると、自分の中でも効率よく勉強ができたことが勝因だったのでは、と感じています。
そこで。
これからCCNA取得を目指す人が、
失敗をすることなく、一発合格をしてほしい!
ので、私が実践してよかったポイントをまとめてご紹介していきます。
きっと、試験勉強をする上で、ヒントが見つかると思います!
目次
短期間で合格したいなら、試験は2回に分ける
まずは、受験方法に関するアドバイスから。
CCNAの資格を取得する方法は、現時点で2種類あります。
1つは、CCNA Routing and Switching(200-120J) ※長いので以下、CCNA(200-120J)と記述。の試験に合格すること。
もう1つは、Interconnecting Cisco Networking Devices Part 1(100-101J) ※長いので以下、ICND1と記述。とPart 2(200-101J)※長いので以下、ICND2と記述。の2つの試験に合格すれば、CCNAの資格を取得することができます。
もし、短期間でCCNAを確実に取得をしたいのであれば、
私は迷わず、ICND1とICND2の2試験を受験する方法をオススメします!
その理由は、CCNAの試験範囲がとてつもなく広いということ。
後ほどご紹介をしますが、
CCNAを勉強するにあたって必要な教科書に黒本というものがあるのですが、
その本の分厚さたるや、辞書と同じぐらいの厚さがあります!
それもなんと2冊も!!
そのため、これだけの試験範囲をイチから勉強し、
1回だけの試験に受験して取得をするのは、まさに至難の業!
ましてやネットワーク初心者なら、なおさら困難です!
なので!
この試験の範囲を2つに分けた、ICND1とICND2を受験することで、
それぞれ勉強する範囲を限定でき、CCNA(200-120J)よりも覚える範囲が少ない状態で受験をすることができます!
もちろん受験回数が2回に増えるため、その点に関しては多少めんどくさいかもしれませんが、
受験料の高いCCNAを1度も不合格になることなく取得するには、この方法がイチバンです!
※ちなみに正確にいうと、200-120Jのほうがちょっと安いのですが、正直あまり大差ないですw
学習の基礎は、黒本の教科書の問題集を解いておさえる
ここからは、学習方法に関して書いていきます。
CCNAの試験内容を学習するにあたって、欠かせない書籍が黒本です。
黒本には、教科書と問題集の2種類がありますが、
私が是非とも買ってほしいのは、教科書のほうです!
黒本の教科書というのは、以下の2冊のことを言います。
上記2冊は、CCNAを取得する上で、必ず購入をしておくことをオススメします!
ところで、この黒本。
先ほども記述しましたが、
この通り、辞書並みに分厚い本であるため、
もしかすると手に取ってからは、この見た目のボリューム感に絶望感すら感じてしまうかもしれません。。。
ですが、ご安心を!
この教科書の中には、各章の理解がちゃんとできているかを確認するための章末問題が数十問収録されています!
つまりは、この章末問題をちゃんと理解して、説いておけば、もうこれで教科書の内容は理解したも同然!
問題集で何百問説くよりも、はるかに効率よく学習内容の基礎を抑えることができます!
理解しづらい内容はノートに図に、暗記しづらい内容は単語カードを作って覚える
ネットワークを学習するにあたって、1番困るのが、
目に見えないものだけに、なかなか理解がしづらいということ。
パケットやフレーム、セグメントの受け渡し方、通信の流れ、プロトコルの働き…などなど。
普段に耳にしない言葉がたくさん登場し、
さらには理解しないとついていけないルールや仕組みがわんさかと出てくるため、
初めて学習する人にとっては、壁に感じてしまうところだと思います。
なので、こういったルールや仕組みを理解する際に、私は次のような手段をとりました。
上記は、DHCPでIPアドレスを自動取得する際に行っているフローを図にまとめたものです。
おそらくどの通信がブロードキャストで、どの通信がユニキャストで~みたいな問題が出てくるかと思いますが、
そういった内容を理解するために書いたのが、この図です。
私は普段あまり本を読まないこともあって、
文章で理解をするよりも図や絵にして、書いて理解することを重視しました。
こうすれば、後から見たときにパッと理解できるのはもちろんのこと、
文字を書いて理解するよりもストレスなく、頭に叩き込むことができます!
なお、私は字があからさまに汚くて読みづらいので、
こんな写真のような図よりもキレイに描くとより理解が深まるかと思いますw
またCCNAを学習するにあたって、
おそらくもう1つ壁に感じるは、覚えることがとても多いということ。
TCP/UDPウェルノウン番号しかり、レイヤ3冗長化の仮想MACアドレスしかり…。
理解するというよりかは、単純に覚えなくてはいけない内容も
CCNAの試験には多く登場してきます。
それに対する対策として、私がオススメをしたいのは、
単語カード!
おそらく受験勉強のときに、お世話になった人も多いと思われるこのお助けアイテム。
私はこれを作って、ひたすら繰り返しめくり、覚えることができました!
また、この単語カードを作るメリットとして、
試験会場や電車内など手軽に取り出して、チェックすることができるため、
そういった意味でもオススメな勉強法です!
ちなみに、私が単語カードを作るにあたって、
カードに書いてよかったと思うものは以下の通りです。
・ICND1
TCP/UDPウェルノウン番号 (どのプロトコルがTCPかUDPかも含める)
クラスA~DのIPアドレスの使用できる範囲 (プライベートアドレスも)
コンフィギュレーションレジスタ値 (0x2102、0x2142のみでOK)
主要なデフォルトのAD値 (EIGRPは内部だけでOK)
番号付きACL番号の範囲 (標準か?拡張か?)
OSPFで使用されるマルチキャストアドレス (使用用途もわかっているとなお良し)
ポートセキュリティの違反モード (モードの内容も理解しておくとなお良し)
固定のIPv6アドレス (グローバルユニキャストアドレス、同一リンク上の全ノード宛マルチキャストアドレス…などなど)・ICND2
トランクプロトコル (シスコ独自がどっちかも)
T1・T3回線の通信速度 (何Mbpsかぐらいはわかっていたほうがいいかも)
ブリッジプライオリティのデフォルト値
パスコスト値 (100Mbpsのパスコストが19など、STPの問題で使う)
HSRP・VRRP・GLBPの仮想MACアドレス (アドレスの作り方も知っているとなお良し)
専用線・パケット交換のカプセル化タイプ
CiscoルータがサポートしているLMIタイプ (ついでにCiscoのDLCI番号も)
ROM・RAM・NVRAM・フラッシュメモリに格納されているもの (ルータ起動の動きは絵に描いて理解)
NetFlowのkeyフィールド
Syslogメッセージのレベル
SNMPv1~v3でそれぞれ定義されたコマンド・機能
特に、ICND2は暗記がものをいう試験だと思うので、是非ともやってみてくださいっ!
あと、余談ではありますが、
私の失敗談として、ルータやスイッチのIOSコマンドに関しては、単語カードを作らないほうがこともお伝えしておきます。
実は、ICND1だけコマンドを単語カードで覚えようと作ってみたのですが、
こんな感じになってしまいました。。。
作るのも大変で、結局試験前にも眺めることなく終わってしまったので、
コマンドに関しては、単語カードを作らないことをオススメしますwww
問題演習には、Ping-tを利用する
黒本での基礎固めが終わったら、
今度は、ひたすら問題演習に移ります。
ここで、是非とも使っていただきたいのが、
インターネット上で多数の演習問題が掲載されている学習サイト
Ping-t
ping-t.com
アカウントを作成するだけで、およそ1000問以上の問題を解くことができます!
しかも、ICND1の問題に関しては、なんと無料で実施が可能!
ICND2の問題も有料会員になれば実施可能なのですが、
問題集を購入するよりも、比較的安い値段で受けることができます!
でもって、さらにこのPing-tの素晴らしいところは、
なんといっても解説が丁寧でわかりやすいというところ!
実際に問題演習を解いてみるとわかるかと思いますが、
解答の解説がとにかく丁寧で、出題されている部分の理解すべきポイントや、間違い選択肢がなぜ違うのかなど、
ほぼ無料で公開されているサービスとは思えないほどのクオリティで、
おそらく現時点では、CCNA最強の問題集といえると思います!
ただし!
このPing-tの使い方をひとたび間違ってしまうと、おそらく大変なことになりかねないので、次に書くポイントに注意をしながら、問題を解くことを私はオススメします!
Ping-tの分野別モードは、銅の問題をすべて銀にするレベルでOK
Ping-tの問題集には、出題モードが2種類あります。
1つは、分野別に問題を解くことができる分野別モード。
もう1つは、試験と同じように制限時間付きで問題を解くことができる模擬試験モード。
この2つがあり、どちらも出題される問題は、Ping-tが管理している同じ問題が出題されます。
※模擬試験専用の問題がないということです。
また、Ping-tの問題集では、
まだ出題していない、正解していない問題を銅、1度正解した問題を銀、2度正解した問題を金のBOXにいれて、同じ問題をどれぐらい解いたかわかるようにしてくれる機能が備わっています。
なので、実際試験に受かった人のコメントを見てみると、
「Ping-tの問題をすべて金にしました!」とか
「模擬試験モードで90%以上になるまでひたすら解きました!」など書かれていることがあるのですが、
今回、私がCCNAを効率よく取得するため、オススメしたいのは、
Ping-tの分野別モードで銅の問題をすべて銀にするまで解く、という方法です。
なぜそれがいいかというと、
1度目ならまだしも、2度目・3度目と同じ問題を金にしたいがゆえに解いてしまうと、
問題文のパターンや出題方法を見ただけで、その問題を解けるようになってしまいます。
いわば、問題そのものを覚えてしまうのです!
このような状態になるのは、実は結構危険で、
実際、本試験で出てくる問題は、Ping-tのようにキレイな日本語で書かれた問題ではありません!
試験を受けた人ならわかると思いますが…笑
なので、Ping-tで出題される問題は、良問ばかりで大変いいのですが、
問題に慣れてしまうのは、大変危険です!
大事なことので2回言いました!
問題をすべて金にするも、模擬試験モードで100%とるのも悪くはないのですが、←否定をしているわけではないです(汗)
効率よくCCNAの資格を取りたいのであれば、
銅の問題を銀にするまでの使い方で十分理解が深まるかと思います。
もしPing-tの問題に飽きたら、別の問題集をやってみる
…とは、書いたものの。
正直Ping-tに掲載されている問題を、すべて理解しながら解けるようになれば、
CCNAの試験に合格できるレベルにまで達しているとみていいと思いますが、
やはりたくさんの問題を日々こなしていると、Ping-tの問題をすることに飽きが生じることがあるかと思います。
そんなときは、味変え!
Ping-tとは違う、別の問題集にチャレンジしてみることをオススメします!
例えば、Ping-tと同じく無料で問題演習ができるものであれば、
ソフトバンクの模擬試験問題がオススメ。
SBクリエイティブ:模擬試験問題のダウンロード【Cisco CCNA Routing and Switching/CCENT問題集】
上記サイトから問題を無料でダウンロードして実施をすることができます!
しかも、Ping-tでは有料のICND2の問題も無料で実施可能!
しかし、解答が答えだけしか掲載されていないので、なぜそれが正解なのかといったことは、
黒本やサイトで調べながら、自力で理解をする必要があります。
また、有料の問題集であれば、カドカワから出版されている緑本もオススメです!
私は中古で600円ぐらいで購入して、Ping-tに飽きたらこの問題集をやっていました!
気分をリフレッシュしたいときには、問題集を変えることも大切です。
ちなみに、たまにあるのですが、
Ping-tにアクセスが集中しすぎることがあるせいか、サイト自体がしばらく見れなくなる場合があるため、
そういったときのバックアップ対策としても、違う問題集を1冊は用意しておくといいかと思います。
Ping-tの模擬試験モードは、学習内容の総復習として使う
Ping-tで問題演習をある程度実施したら、
おそらく模擬試験モードに挑戦したい!という気持ちが芽生えると思います。
確かに、時間を気にしながら問題を解くという練習は、
実際のテストでも制限時間を気にしながらになるため、とても重要です。
ですが、ある程度Ping-tの問題を解いている人であれば、
模擬試験モードに登場してくる問題は、これまで解いたことのあるものが多数再登場をしてきます。
つまりは、模擬試験をするというよりも、問題の復習をするといったことになります!
なので、私が考える模擬試験モードの用途としては、
試験前の総復習として使う、もしくは、
勉強する間隔が空いたので学習内容を思い出す、ときに使うといいかと思います。
また、これまで解いた問題が必ずでてくるという点では、おそらく何度かチャレンジをしてみると、
必ずや模擬試験モードでいい点数を立て続けに取ることができるようになるはずなので、
そういった意味では、本番前にこの模擬試験モードを実施し、
高得点を取って、試験への不安をなくすのにも効果的かと思います!
シミュレーション問題対策は、黒本の検証ページをよく読んで出力結果に慣れる
CCNAの試験を受けるにあたって、避けて通れないのが、
ルータやスイッチのトラブルシューティングを題材にしたシミュレーション問題!
選択式の問題とは違って、実際にルータやスイッチにIOSコマンドを入力し、
その結果を見て答えていく問題で、試験問題の中でも最も配点が高いとされています。
なので、この問題は落としてしまうとダメージがデカいことから、
シミュレーション問題に関しては、しっかりと対策をしておく必要があります!
で、その対策なのですが、私がオススメしたいのが、
黒本の教科書に掲載されている検証ページをよく読む、ということです。
要は、コマンドを打つことで表示される出力結果に慣れておくことが重要で、
その結果を見て、あるいは見比べて、どの部分のことを聞いているのかを理解することが、シミュレーション問題を解くカギとなります!
なかなか量は多いと思いますが、目を通して損はないので、
是非シミュレーション対策として、やってみてください。
なお、ルータやスイッチなどの実機に触れることのできる環境があるのであれば、
実際にルーティングプロトコルを設定し、検証するなどしてみると、さらに理解が深まるので、さらにオススメです!
私は、会社で実機を借りることができたので、とても助かりました!
試験当日は、Ping-tの合格体験記で傾向をつかむ
さて、ここまで試験に向けてのポイントをつらつらと書いてきたわけですが、
最後に試験当日に役に立つことを述べて、終わりにしたいと思います。
試験当日には、是非これを見ることをオススメします。
・ICND1 合格体験記
おめでとう♪合格体験記
・ICND2 合格体験記
おめでとう♪合格体験記
Ping-tの合格体験記!
ここでは、CCNAを見事取得された方が書いた、
実践された学習方法や試験に対する感想などを確認することができるのですが、
その中でも、特に見てほしいのが、この
【受験者へのアドバイス】の部分!
この部分には、つい最近試験を受けられた方からの
どういう問題が出たか、どういった内容のことを聞かれたなど、
試験を受けるにあたって、貴重な情報をゲットすることができます!
なので、試験当日にこの問題の傾向をしっかりとつかみ、
その部分の復習をしっかりしておくことで、
合格率はぐっと上昇するものと思います!!!
実際、私が試験を受ける前に、
この合格体験記を読んで、試験にのぞんだわけなのですが、
書いてあることとほぼ同じ内容の問題が登場してきたときには、
正直ビックリはしましたが、同時に安心して試験を受けることができました。
試験当日は、こうしたリラックスした状態で作ることで、
ベストな結果が出せると思いますので、是非とも見ておいてください!
さいごに
長くなりましたが、効率良く合格するためのポイントをまとめてご紹介させていただきました!
最後にアドバイスをするなら、
初めは、難しくて無理だと思うかもしれませんが(私もそうですが)、
ネットワーク初心者だった私がやってみた感想としては、学習していくうちに、
世の中のいろいろなネットワークに関することがわかって楽しくなってくるはずので、
諦めずに勉強していくと必ず誰でも取得ができる資格、それがCCNAだと思います!
そのためにこの記事が手助けになれば、幸いなので、
是非とも資格を取得されたい方は、がんばってみてくださいっ!!
それでは!!!
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